天気概況と山岳気象


8/30には日本付近は気圧の谷に入っているため全般的に曇りないし雨となっている。また三陸沖にある低気圧からのびる秋雨前線が太平洋から中国大陸まで繋がり一時的に本州付近で切れているがいつ再び繋がってもおかしくない状態にある。弱い高気圧が日本海にあるが、前線を押し下げる程の力がない。また台風14号が本州に接近し始める。週間予報によると8/31-9/1のかけて秋雨前線の動きが微妙に天気に影響する。高層天気図を見ると上空には弱い気圧の谷があるが寒気の流入はなく低気圧が発達するような急激な天候の変化は予測されない。雨が降らないで平ヶ岳に登れるかどうかは、秋雨前線が北に移動し、台風の接近が遅い場合に限られる。


これは日本時間9月2日朝3時の専門地上天気図(気象庁発表)

31日の夜が明ける前の暗い東北自動車道ではかなりの雨が降っていた。また塩原温泉でも霧雨が降る。6時から平ヶ岳に登り時も曇りで下台倉山の稜線に出ても(11時過ぎ)雲が多く燧ヶ岳もほとんど見えない。最後の登りで池ノ岳への登りの時は雲の中に入ってしまった。16時過ぎには東側に日が射したが西側の雲は厚く日が暮れるとガスの中に入る。翌日の1日は快晴で平ヶ岳山頂からは南側、西側に厚い雲海が発生していた。視界が良いのもつかの間で9時ごろからは西側より厚い雲がどんどん流れてくる。下山後の夕方から夜にかけてはこの付近は雨になる。

参考に気象データを載せておきます。


山岳気象について

山小屋がなく、エスケープルートもない平ヶ岳のようなところでは危機管理や快適な山行を楽しむためにも山岳気象についての基礎知識はかかせません。そのためにも上記のような天気図、さらには高層天気図を利用されることをお薦めします。最近は気象予報士の国家資格ができたこともあり天気に関する参考書も小さい書店でも入手できるようになりました。高層天気図についての本はあまりでていませんが、地上天気図の活用方法についてはかなりの本が出版されています。ここではインターネット上で山岳気象についてもっと知りたいという人のためにいくつかページを紹介します。

 

最新の新刊書を1冊紹介しておきます。
登山者のための最新気象学 飯田睦治郎 1999.11. 山と渓谷社 1,900円
この本は、観天望気の雲の見方から始まり、気象衛星、高層気象の説明、四季の具体天気の読み方など実例豊富に解説されており、値段もてごろなこともあり興味のある登山者には必読の書としてお薦めできる内容となっている。特にお薦め部分は気象衛視画像の読み方と高層天気図の読み方。衛星画像、高層天気図はいずれも現在簡単にインターネットから入手でき、高層天気の基礎知識があればこの情報を活用出来るようになる。著者の飯田氏は気象庁気象研究所予報研究部で山岳気象を研究後、現在気象情報システムの気象情報センター所長。山岳気象研究家として山岳雑誌「山と渓谷」に山岳気象の専門のコラムを連載中。今までに出版された10冊程の著作の大集成された内容となっているところがうれしい。
・現在のところ最大の書籍データベースを持っている
図書館流通センター(TRC)のHPの紹介はこちらから
出版社である山と渓谷社のHPでの紹介はこちらから。

 
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