平ヶ岳の池塘の中にカワモズクと言う生物が存在していることを「苗場山ホームページ」の滝沢寿一氏から指摘されて知ることとなりました。また平ヶ岳の山行記録にカワモズクの報告(マリモ?丸いコケと表現されていますがカワモズクと思われます)をしている千葉氏のページ(写真入り、ページの下の方です)もありました。実際に平ヶ岳にカワモズクが生息していることについては北魚沼地区理科教育センター発行の「平ヶ岳」に説明され、池塘の水底にあるマリモ状で寒天質の球状をしたカワモズクの生殖器の珍しい写真が紹介されています。ところで、このカワモズクについてはあまり情報がありませんが、手元の百科事典のCD-ROMには独立項目で説明がありました。通常の文献には詳しい説明がなく、まとまった情報を入手するのはたいへん難しいと思われます。しかしインターネット上ではさすがに写真入りで簡単な説明をしている市立市川自然博物館のページがあり、また「梓川の水辺から」のページでは安曇野梓川村の矢橋での写真もあります。もちろんこのページを作るきっかけとなった滝沢氏のページには苗場山頂の池塘にあるカワモズクの写真があります。また福井県大野市の湧水池にあるカワモズクについては福井県環境科学センターのエコページの大野市の説明で触れられています。松戸市の「せんだぼり通信No.70」のページでは三戸信人氏による「カワモズクを求めて」と題した詳しい説明を読むことができます。しかし平ヶ岳山頂にある池塘の中のカワモズクと千葉県特有の地形、「谷津谷」と呼ばれる湧水のある流れの中にあるカワモズクと同じ物なのかは分かりません。三戸氏とコンタクトができれば詳しくお聞きしたいと思っています。
植物としてのカワモズクの分類上の区分については(財)九州環境管理協会の「植物の分類体系の例」ページが参考になります。ただしこのページの中でカワモズクを見つけるには各ブラウザーの検索機能を使用するのが一番良いでしょう。また貴重な生物としてレッドリストに掲載さているカワモズクを確認するには環境庁の自然保護局野生生物課の「植物II:蘚苔類レッドリスト」のページが良いでしょう。ここでも膨大なリストの中からカワモズクを探すには上記の検索機能を使用してください。レッドリストの簡単な説明はここで。
カワモズク(Batrachospermum)
世界各地の湧泉からの小川や灌漑用水路などの流水中にみられるカエルの卵塊のようなカワモズク科の淡水産の紅藻。体は節をもつ中軸と,節から出る輪生枝とからなり,それらの周囲には多量の寒天物質が分泌されるので,体は寒天質の数珠(じゆず)の形状となる。カワモズク属には種類数が多く,種の同定は容易でない。分類には,輪生枝の発達の程度,嚢果(のうか)の位置,受精毛の形,雌雄異株か同株かなどが主な形質となる。代表的な種に,カワモズク B. moniliforme Roth,アオカワモズク B. virgatum Sirodot およびヒメカワモズク B. gallaei Sirodot などがある。三杯酢などであえて食用にすることがある。
(c) 1998 Hitachi Digital Heibonsha, 世界大百科事典第2版CD-ROM版から
参考資料
どういう訳か以下の藻類に関する詳しい本はすべて内田老鶴圃の出版社から出ています。何か藻類研究との関係があるのでしょうか。最近やっと内田老鶴圃以外の資料を見つけました。
(つづく)